競走馬に乗り、競馬のレースに参加する職業を騎手と呼びます。文字だけを見ると、馬に乗る人全てが同様に思われるかもしれませんが、競走馬に乗る仕事は他にも、育成牧場騎乗員や調教助手などもありますが、競馬に参加できる事が出来るのは騎手だけでです。競走馬以外の乗馬や馬術をする人の事も、騎手とは呼びません。英語でも、馬に乗る人とライダーと呼びますが、騎手はジョッキーと呼び、区別されます。
なぜ、騎手だけが特別なのかと言うと、騎手になるには資格が必要になるからです。競馬学校などを卒業し、騎手試験に合格しないといけません。その試験は難関で、騎乗技術は当然優れていないといけませんし、競馬のルールも熟知しておかなければなりませんので、身体能力だけではなく学力も優れていなければならないのです。

競馬に参加するには、レースによって斤量と呼ばれるレース中に馬が負担する全ての物の重さが決められています。これは、馬具と騎乗している人間との合計の重さです。レースにより数キロの差はあるものの大半が50キロ代です。ですので、プロアスリートでありながら体重を制限し続けなければなりません。大多数が成人男性ですので、これは大変難しい事です。
競馬に参加するには、共に参加する競走馬が必要です。勝敗がある競馬ですので、少しでも勝てる可能性が高い競走馬に騎乗し活躍のチャンスを得なければなりません。そうするには、騎乗技術の高さをアピールする事以外にも、常日頃からの信頼関係も重要な役割を担ってきますし、騎乗する競走馬一頭一頭への性格や能力についても深い理解が必要です。

そして、競馬では複数の競走馬が限られた距離で、たった一頭しかなれない一着を目指してレースをします。レースに参加する他馬がどのような戦略で走るのか、自分自身はどのようにレースを進めるのか、レースごとに戦略を考えなければなりません。
また、レースの前には、競走馬の状態や自信の有無についてマスコミからコメントを求められる場合も多いので、スポーツマンシップに乗っ取ったコメントを発表せねばなりません。レース後にも、勝敗に関係なくコメントを求められたり、優良情報が集まる競馬サイトの口コミなどからも指摘をされるときもあるのでメンタルも必要です。
自分自身の精神的にも肉体的にもプロアスリートとして管理し、騎乗する競走馬とのコミュニケーション、その競走馬を管理する厩舎スタッフとのコミュニケーションを円滑に行いながらも、応援してくれる競馬ファンやマスコミへの対応もスムーズに行わなければなりません。